希代のプレイボーイ在原業平が最期に語った言葉
「平安のプレイボーイ」とか
「希代のプレイボーイ」とか
とにかく昔から美男の代名詞として語られてきます。
在原業平の経歴を調べるとわかりますが
順風満帆な人生ではありませんでした。
しかし、恋を通じて「今」を大切にしてきた人物です。
そんな彼の辞世の句がこれです。
「つひに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とはおもはざりしを」
口語訳だと
誰しもが最後に通る道とは以前から聞いていましたが、
まさか自分にとってのそれが昨日今日に差し迫ったものだとは思いもしませんでしたよ。
こんな感じですね。
それとは「死」のことです。
この歌は業平が「病気で弱ったときに詠んだ歌」とされています。
時代や国境を越えて「死」は突然やってきます。
「昨日今日とはおもはざりしを」という気持ちで亡くなっていく人が多いのではないでしょうか??
だからこそ、いつその日を迎えても後悔がないように
一日一日を大事に生きなければいけないのです。
生命は有限だからこそ、より深く、より豊かにすることが大事だと
昔から日本人は知っていたのでしょう。
ありがとうございました。